おもしろい
楽しいもの、愉快なものを見たときや感じたときの表現。漢字では「面白い」と書きます。平安時代には「強く興味がそそられるなんとも言えない素晴らしい感じがする」という意味で使われていました。
- <1>面白説
- 目の前がぱっと明るくなり顔が照らされ、気分が晴れるような感じから、「顔=面(おもて)」が白く照らされるという意味で使われるようになりました。
- <2>思著説
- 楽しい気分は心に強く感じられて残るので「思う」「著(しるし)」から「おもしるし→おもしろし」となりました。
- <3>面知説
- 気心が知れた顔見知りと過ごす時間はとても楽しいものです。そんな気分を表現した「面」「知る」気分という意味から「おもしるし→おもしろし」となりました。
- <4>火に照らされる説
- 遠い昔、人々は火を囲んで話をしました。誰かが興味深い話を始めると皆が一斉に顔を上げます。それらの顔が火に照らされて一斉に白く浮かび上がり、楽しそうな顔が並んでいる状態を「面が白い→おもしろい」と言うようになりました。
- <5>窒息説
- 笑いすぎて窒息して、顔面蒼白になったことから「面が白い→おもしろい」と言うようになりました。
- <6>化粧説
- 女性が顔の化粧をしすぎて真っ白で、それをみて楽しかったから「面が白すぎる→おもしろすぎる→おもしろい」と言うようになりました。