うだつがあがらない
いつも上から押さえられていて出世できない。運が悪くてよい境遇に恵まれない。
語源   
<1>うだて説
  土塀のように突き出す卯字型の防火壁のことを「卯建(うだて)」といい、この壁のある家は上位の建築だから「出世する」といわれていました。それを打ち消す言葉「あがらない」と合わせてうまれた言葉です。
<2>うだち説
  家を建てて棟上げすることを大工用語で「うだち」といい、転じて一般に「志を立てること」という意味で使われるようになりました。それを打ち消す言葉「あがらない」と合わせてうまれた言葉です。
<3>柱のうだつ説
  家の屋根裏と梁(はり)の間にたてる短い柱のことを「うだつ」といいます。上下の柱で押さえつけられている様子から「うだつがあがらない」という言葉がうまれました。
<4>木枠のうだつ説
  掘り井戸の周りを石で積み上げるとき、一番下に組む木枠のことを「うだつ」といいます。永久に表に出ることがないことから報われない人のことを「うだつがあがらない」というようになりました。





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