独活の大木(うどのたいぼく)
からだばかり大きくてものの役に立たない人のこと。
語源   
 「独活(うど)」とは、うこぎ科の多年草のことです。新芽の時には香りも良く食べられますが、成長して3メートルほどになると固くて食べられなくなり、材木としては柔らかすぎて折れやすく何の役にも立ちません。そこから、大きくて役に立たない人のことをたとえていうようになりました。

■「独活」はウコギ科タラノキ属の多年草です。木ではなく草ですが草丈が2〜3メートルにもなります。とても柔らかくて風がなくても自分から揺れて動いているように見えるので、「うごく→うどく→うど」と訛って名付けられ、漢字も「独活」と当てられました。また「ドトウキ」と言うウドの別名があり「土当帰」とも書きます。中国、韓国、日本では長野県、関東北部などに多く自生していますが、日本で改良され栽培化された数少ない日本原産の野菜だと言えます。食べられるのは春に出る芽の部分だけで、鮮烈な香りとシャリシャリとした歯ごたえが春の野山を感じさせてくれます。 冬に出荷される寒ウドと、 春先に出荷される春ウドがあります。また、単に「ウド」として売られる軟白ウド(東京ウド)と芽の先が緑がかった「山ウド」と言われるものがあります。 漢方薬として使われる場合は「独活」という字を「ドッカツ」と読み、根を乾燥させて利用されています。
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