ちんぷんかんぷん
わけのわからない様子や話している内容が全く通じないこと。「ちんぷんかん」とも言います。
●「ちんぷんかん」に関する説を3つ紹介します。
<1>中国関連説
「ちんぷん」+「かん」に、さらに語呂がいいので「ぷん」が加わって使われるようになったというのが定説です。江戸時代から多く使われるようになった言葉に「ちんぷんかん」があります。当時、日本にいた中国人の姓名で多かった「陳文」と、男という意味の「漢」を合わせた「ちんぷんかん」です。中国人の名前が読みにくく解りにくかった人々が「ちんぷんかん」を「なにがなんだかわからない」という意味の代表で使うようになりました。
<2>学者冷やかし説
上の<1>に加えて、当時の儒者が漢字をやたらと音読みにして威厳を保とうとしている様子を見て、人々が冷やかして言い出した、という説です。
<3>口まね説
外国人=中国人の話す言葉の口真似をしたもので、まだ学校もない時代の教養のなかった人々によっておもしろおかしく作られた言葉だという説です。
■「珍紛漢紛」「珍糞漢糞」「陳奮翰奮」など多数の当て字があります。「糞」で相手を馬鹿にしているニュアンスを込めたり、「紛」で紛らわしいと言う意味を込めています。
■「粉」「糞」「奮」などを「ふん」と読まずに「ぷん」と読むのは読み癖で、文法上は「連濁」といいます。時間の「1分」などがそうです。たとえば、直前の言葉が音便「ん=撥音便」「つ=促音便」の時に起こります。
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