てっちり
ふぐ(ふく)の鍋料理。
ふぐの猛毒に「あたれば死ぬ」ことから、大阪でふぐのことを「テッポウ」といいます。白身の魚に豆腐や野菜を加え、昆布だしや熱湯の中で煮ながらポン酢、薬味、醤油などで食べる鍋物のことを「ちり」「ちり鍋」といいます。ふぐの鍋料理である「テッポウのちり」を略して「てっちり」と呼ばれています。
■<ちり鍋の語源>
雲雀(ひばり)などの小鳥がさえずる鳴き声や、小さな物が動く様子、ある物が縮んでしわしわになる様子のことを「ちりちり」と言います。日本料理屋で生ものを警戒した外国人が、しゃぶしゃぶと同様に刺身を熱湯に通してから三杯酢につけて食べる様子を見て「刺身をちりちりにして食べる鍋」=「ちり鍋」が生まれたといわれています。
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