美しい本
●“世界で最も美しい本”に和紙の本が選ばれる
金の活字賞の授賞式でドイツ在住のグラフィックデザイナー高木毬子さんが自費出版した「和紙−日本の紙の伝統と文化」が今年の最優秀賞に選ばれたそうです。
今回は世界の人が魅力を感じる和紙について調べてみます。和紙の魅力って何?
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http://www.kansai.gr.jp/culture/washi/world/02.htm
まずは和紙発明の歴史から。
6世紀には仏教の写経用紙が大量に必要となったようです。製紙原料として楮の栽培を行い、朝鮮半島から僧を招きました。天平文化の時代には製紙や紙加工の技術も発達し、製紙は全国に普及。紙の需要増大に応じて楮以外の日本特産である雁皮が発見されました。これが「和紙」のはじまりのようです。
渡来時の原料は楮【こうぞ】であり、しばらくして日本独特の雁皮【がんぴ】が考案された。その後麻、楮でも黄蜀葵や糊空木などの粘液を添加して漉く、新奇な漉き方が考案されたということです。
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http://www.awagami.or.jp/awawashi/genryo.html
ここに和紙の原材料の詳しい資料があります。
雁皮は繊維は細く短くて、光沢がある優れた原料ですが、成育が遅く栽培が難しいそうです。
楮は栽培が容易で繊維は太く長く強靱なので、障子紙、表具洋紙、美術紙、奉書紙など、幅広い用途に最も多く使用されているそうです。
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http://www.kansai.gr.jp/culture/washi/world/index.htm
紙の発明は中国で成されて相当な時間をかけて西洋に普及したようです。
紙がシルクロードを西へ進むには長い年月がかかったが、東へ向かう年月は意外に速かったようです。
紙の文化は東洋が一歩進んでいたということです。そこへ日本が得意とする改良が加わって和紙ができあがった。
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http://www.kansai.gr.jp/culture/washi/world/06.htm
ここに和紙の芸術性の視点が述べられています。
最近の紙の造形芸術がありアメリカから世界中に広がったこの造形は繊維も素材と考えて紙を漉くことから創作が始まるとする芸術だそうです。
ところがそんなことはずっと昔から日本にありました。日本では紙はそれ自身が美の対象とされており身近に色とりどりの染め紙や模様紙などを使用して家具や調度品に使用されていました。
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http://www.kaminoondo.co.jp/shop/shop.html
ここに少し和紙の魅力のヒントがあります。”あたたかさ”でしょうか。
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和紙の魅力は”原料からデザインできるおもしろさ”とその”あたたかい質感”そして材料が草木であるという自然感かな。
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