常春の庭 (とこはるのにわ)

 

点と線を組み合わせ構成した枯山水の庭。この庭を作るにあたり、心に浮かんだ映像に従い、随所に祝儀的な意味の石組、「蓬莱山」「滝組」「大漁の入り船」と遊び心を込めた部分とで構成した。とくに柔らかさ優しさを「橋」や「3D袖垣」の曲線に託し、硬く力強い石組と対比させた。

当家の先代のご主人が経営されていた、「常春(とこはる)」は、待ち合わせスポットとして有名な熱海の喫茶店でした。当時をしのび、その名を継承してこの庭を『常春の庭』と命名しました。

入り船

蓬莱山より宝を満載し港に入る

三次元に曲線を描く『3Dオリジナル袖垣』

リビングからの景色  女将さんの一日はこの景色から始まる。

床みどり

つややかな床に緑が反射する

エントランスの石組

いつも京都庭常をごひいきいただき感謝申し上げます。女将さんの物の真髄を見通す洞察力と感性と行動力により、私たちをこの地に導いていただきました。私たちのいろいろな提案を受け入れて下さり、または、一緒に考えて下さり、今のこの庭になったと思っております。京都から来てると言うことで、心身共に色々とケアしていただき、快適な環境のなかで仕事をさせて頂いております。本当に心より感謝申し上げます。      庭匠 平岡次雄