名工展(京都)

 

京都府伝統産業優秀技術者作品展 2019年(令和元年)

富士山をイメージした穂垣

腰掛け待合の壁は【唐紅】

(からくれない)

侘び茶の世界ではあり得ない壁の色。古く、平安時代の貴族の憧れの色でもあった。

在原業平の句で「ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは」の唐紅。神々の時代でさえ聞いたことがないくらい竜田川の川面の紅葉は美しい。と究極の美としてたたえている。

企画段階のイメージパース

富士山をイメージした穂垣と帆船(帆掛け舟)

腰掛け待合のある露地と中潜り(なかくぐり)

富士山の穂垣と中潜りは併用

腰掛け待合に新たなアイデア(円窓、唐紅の壁)

露地(茶事のための庭)と庭園の融合