Q.どういう症状に効くんですか?
“かん虫”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
子供は急速に発育する過程にあるので、心と体のバランスがくるいやすく、
ちょっとした事でも子供にはストレスとなり、精神的に、また内臓の調子まで不安定に
なりやすいのです。
このような不安定な状態を、「かん虫が出てる。」とか「かんが高い。」と表現します。
また、かん虫は疳虫とも書き、すなわち甘える病気とも理解できます。
かん虫が出てくると、イライラしたり、キイキイ声をあげたり、夜泣きをしたり、
食が細くなったり便秘になったり、噛みつく、・・・など諸々の症状がでます。
また最近は、チック症というような大きい子供さんにも見られるような症候も増えています。
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Q.小児はりってどんなことするの?
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子供にも鍼を刺すの? そういう疑念を
抱く人がいても当然です。
鍼というものにも色々あって、刺すばかり
が鍼ではありません。
だるま堂では普通5種類の鍼を使います。
左の3つの金属片のような鍼では、
胸からお腹、首から肩,背中そして頭へと
こすられているように刺激していきます。
中央右の集毛鍼ではつまよう枝の束で、
チクチクされているような、右のローラー鍼は
ミニカーが走っているようなそんな感覚です。
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この程度の治療なので、すごく痛い!というものではありません。
時折、泣いている子供はいますが、痛くて泣いているというよりも、白衣を着ている人に
恐がっていることがほとんどです。
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Q.チック症ってどんなもの?
幼児から小学生くらいまで広くみられる、顔面や頚肩部の筋肉を無意識にケイレンさせる
症状です。
目をパチパチさせる、鼻をしきりに吸ったり,動かす、咳払いをする、首を振る
などが代表的です。
心因性のものが多く、精神的な負担があって、神経が緊張状態にあるようなときに、
発症しやすい。
勉強やTVゲームのやりすぎなどで、直接目にも負担になっている場合もあります。
神経質な子供や過保護の子供に多いといえるのではないでしょうか。
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Q.対象になるのは、いつからいつまで?
いつから?というのはないんですが・・・。 生後100日でもあまりに夜泣き等がひどい時
などは対象になります。
普通、かん虫が出やすいのは5〜6ヶ月くらいから、小学校に上がるくらいまででしょうか。
小学校に上がったら、もうかん虫とは言いませんが、肩こりやチック症、疲れ易い等で
対象になりますし、大人の人でも鍼の恐い人が、希望される場合もあります。
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Q.予防効果というと?
昔から風邪予防に乾布摩擦をしたりしますが、皮膚表面への刺激は呼吸器疾患の予防
効果が高く、風邪をひきにくくなるだけでなく、小児喘息の発作等の予防にもなります。
もう1つ、是非おすすめしたいのが、ひきつけの予防です。
脳波に異常のないようなひきつけ(熱性ケイレンや泣きひきつけ等)は毎月、定期的に
治療を行うと、かなりの確率で予防できます。
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Q.治療頻度は?
普通、かん虫の場合では、毎日もしくは隔日で3回続けて治療してもらってます。
かん虫が強い3歳位までは毎月3回ずつ治療を受けて頂くのが、最も効果的です。
土,日曜の方が、都合のいい場合は、2週間ごとにしてもらってます。
かん虫以外のチック症や夜尿症などは、その程度にもよりますが、
やはり毎日か隔日で少し長期の治療が必要となります。
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Q.効果はどれくらいで表れますか?
程度や子供さんにもよりますが・・・1回で効果が現れる場合も少なくありません。
逆に夜尿症などで、効果が表れにくい症状もあります。
1回の治療で効果が表れても、続けて3回治療して頂くのは、その効果をより長く
維持するためです。
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