健康な人が自然にまっすぐ座っていられるのには、関節が重要な働きをしている!

 私たち人間は、何も意識せず、ごく普通に座っていることができます。つまり座っているためには足や背中、おなかの筋肉にバランスよく力が入っている必要があるわけですが、この力の入り具合をいちいち意識しないと座っていられないという人はいません。 例えば少し傾いた椅子に座ったとしても頭は自然にまっすぐな位置に保たれます。どうやってこんなコントロールが可能になっているのか。その役割を担っているのは関節や脳です。

 これまで関節は「骨と骨のつなぎ目」としてしか考えられてきませんでした。しかしもっと重要な役目を持っています。その役目とは、「体重のかかり方や動きを察知する高感度のセンサー」の働きのことです。

 関節には非常にたくさんの神経が分布しています。そしてこの神経は関節の微妙な動きを逐一とらえて脳へと情報を伝えています。例えば、雨降りの日と晴れの日では気圧に違いがあります。通常私たちはこの違いを意識することはありません。しかし、関節のセンサーは気圧の違いを敏感にとらえて脳に伝えています(通常意識されることはありませんが)。例えば、座った状態でお尻の位置を少しずらすと、座骨への体重のかかり方が変化します。こうした微妙な変化を骨盤の関節(主に仙腸関節)のセンサーがとらえて脳へと伝えています。そして脳はこの情報を瞬時に処理し、手足や腰・背中、首といった広範囲の筋肉に対して情報を送り、筋肉の力の入り具合を調整します。こうした「関節ー脳ー筋肉」の連携プレイによって人はスムーズに動くことができているのです。しかしこの話はまったく関節に異常のない場合の話です。もし、関節に異常が起こったらどういうことになるか・・・ これからその点をご説明します

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