この前ぼんやりテレビを眺めていると,
バイク事故を起こして重い障害を持っている人の話をやっていました.「ちょっと友達の家行ってくるから」
「気をつけていきや。」
「はいはぃ。」
母親がいつものように息子を送り出してから,10分も経たないうちに病院から電話がかかってきました.
すぐに病院に運ばれましたが、
首を強く打ったため手足がうまく動かない重度(第1級)の障害が残りました。
生活には母親の介護が必要な程の障害。
それは,20歳になって7日経った後の事件でした。
しかし、本当の悪夢はその後やってきました.
それは7日前にさかのぼります。
「おめでとう。これでお前も一人前やな.」
「ははは。」
息子の20歳の誕生日を祝っていた時の話。
「それから,ちゃんと年金は払っとけよ。」
「分かってるよ。そのうち手続きしとくから」
年金の手続きをしていない息子。
今思えば、手続きぐらい私がやっておけば良かった…
…
この話の結末、分かりましたか?
私も知らなかったんですが、国民年金に加入する時のメリットは老後の安定だけではありません。
そのうちの一つに障害年金というのがあります。
障害年金とは、障害を持っている人に支給される年金で
事故などで重度の障害を持った場合死ぬまで国からお金がもらえ、
さらに国の施設などに入ることができます.
つまり国民年金に加入していない人は、もし障害を持ったとしても
国からの援助が受けられません.
さっきの例で、20歳になった息子は国民年金に加入してませんでした.
ということは、障害手帳には1級の障害と書かれていても、
一生自分の力で生きていかなくてはいきません。
国民年金に入るのは20歳になってから。
理不尽な事に、もし19歳の時に事故を起こしていれば、一生、国の援助を受けられたわけです.
理不尽な事に、7日前は19歳やったわけです.
こういう話を知ってたら『とりあえず国民年金に入っとこ。』と思うはず。
お金が無くても、10年間は払うのを待ってくれるらしいし。
国民年金を払わない人が増えてるけど、国の説明が不十分じゃないか?と思う。2/15 19:10(日)