う そ
 本当でないことを相手に信じるように伝える言葉や態度。いつわり。誤り。不当。
「う」はうつけのう、「そ」はそらごとのそ、合わせて「うそ」というのが一説です。

もうひとつ。
昔、中国に玉須(ぎょくす)という鳥屋がいました。
白いカラスが見たいという人がいたところ「うちの店には居るよ」といいました。
実際に訪れてみるとそんな鳥がいるはずもなく、
白い(素)カラス(烏)は「烏素(うそ)」で、「玉須さん」が「だます」の語源だ、
という故事があります。

おもしろい展開ですが、これこそ誰かが作り上げた「うそ」なのかも知れません。 
うそを全くついたことのない大人などいない、と言われますが本当でしょうか。
どんなにまじめな人でも、ごまかしたり、うそをつくのは、人間の逃れられない性質なのでしょうか。

 うそをつく、といえば・・・

  うそをつく人に対する呼び名はたくさんありますよね。
  うそつき、うそっこ、うそやん、うそっぱち、うそつきやろう、うそつきやじろう、
  うそふき、うそこき、うそたれ、うそ神、うそ魔人、うそ師、うそびと、うそ族・・・・

  たくさんある中で、私のお気に入りは「うそ師」。
  なんか、しぶいうそをつかれて、そのテクニックにきれいさっぱりだまされてしまいそうです。
  さらに、それぞれの呼び名の「うそ」の部分を「ほら」に変えてみると、
  もっと怪しげな呼称になりますよね(笑)