おじゃんになる
楽しみにしていたこと、期待していたことがダメになったときにつかいます。同じような意味あいで、終わったときや失敗したときに「ジャン、ジャン!」と言うこともあります。
語源   
<1>江戸時代の火消しの合図説
 江戸時代に、火事を知らせるときに、火消しがはしごを登って半鐘を鳴らしました。火元が近いときには、ジャン、ジャン、ジャン・・と連打しました。火元が遠ければ、ジャーン、ジャーン、ジャと、2つ半鳴らしました。そして、消し止めたときには「ジャン、ジャン」と2回鳴らしたのです。そこから「物事の終わり」「おしまい」の意味で使われるようになりました。
<2>じゃみる説
 江戸時代に、物事が途中で駄目になるという意味の「じゃみる」という動詞が使われていました。その「じゃみ」に接頭語「お」がついた「おじゃみ」から、「おじゃん」に変化しました。

■江戸時代には、「定火消し」や「大名火消し」などの常設の消防団がありました。これらは、城や武家地に重点をおいた活動をしていました。1717年(享保3年)、南町奉行大岡越前守忠相が「町人の町家は町人の手で守ろう」という発想から「町火消し」を提案し、約2年かけて江戸城下に『いろは48組』を作り上げました。町家の若者や奉公人で組織されましたが、屋根の上に登ったりする機敏な行動を必要とする活動のため、なかなかうまく機能しませんでした。そこで、身軽な者として鳶職の者を選ぶことにしました。普段は土木や建築などの生業に就き、火災が発生すれば消防に早変わりしたのです。お互いの組の名誉をかけて働き、功を競い合いました。町屋の火災だけに限られたた活動をしていましたが、功績が認められて武家屋敷や城内の火災にも出場するようになりました。この時代の消火方法は、水利が充分ではなかったので、掛矢や鳶口などで隣接する建物を壊して延焼を防ぐ破壊消防が主流でした。「竜吐水」という大型の水鉄砲のような消火器具もあったようですが、主に火消しを火や熱から保護するために使われたようです。
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