のろま
 のろくて、気のきかないこと。
 江戸時代の有名な人形使いに、野呂間(のろま)勘兵衛という人がいました。彼の扱う人形は青黒い色をして、おどけた仕草を得意としていました。それを「野呂間人形」と呼んでいて、この言葉の直接の語源となりました。
高校時代に「文化鑑賞会」という行事があり、文楽=人形浄瑠璃を鑑賞しました。
実際に見るまでは、TVの子ども番組で見る人形劇の上品な物、という程度の意識でしたが、
そのときの感動は未だに忘れることができません。
表情の変わるはずのない人形が、動きとともに泣いたり笑ったりするように見えたのです。
ほんとうに驚きました。
演目はたしか壺阪霊験記(?)だったと思います。

 人形、といえば・・・

  「人の形」と書くので、動物のぬいぐるみは厳密には人形と言わないのでしょうか。
  リカちゃん人形やバービー人形など、主に女の子のおもちゃ、というイメージがあります。

  日本には古くから「日本人形」と呼ばれる美しい人形があります。
  ひな人形もそのひとつですが、あまりに精巧だと魂がこもっていそうでちょっと怖い。
  夏になると「髪が伸び続ける日本人形がある・・」などと、
  怪談のネタにもなっていますよね(苦笑)