油を売る
しなければならないことがあるときに、むだ話をしたり、さぼっている状態のこと。
語源   
 電気がない江戸時代の話。夜や室内の明かりは、油を吸い上げて灯す「行灯(あんどん)」と呼ばれるものでした。当時は、各家を訪問して燃料の油を売る仕事は欠かせない大切な職業でした。升(ます)という入れ物で量り売りをするのですが、油には粘りがあるので、しずくが落ちるのにも時間がかかります。
 きまじめな油売りの人は、お客と世間話でもしながら油が落ちるのを待っていたのでしょう。その待ち時間が、まるで怠けているように見えたので、「仕事をさぼっている」という意味に使われるようになりました。





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