うだつがあがらない
 いつも上から押さえられていて、出世できない。運が悪くてよい境遇に恵まれない。
 「うだつ」の語源には諸説あります。

 土塀のように突き出す卯字型の防火壁のことを「卯建」といい、この壁のある家は上位の建築だから「出世する」という意味になり、それを打ち消す言葉「あがらない」と合わせたという説。

 家を建てて、棟上げすることを大工用語で「うだち」といい、転じて一般に「志を立てること」という意味になり、それを打ち消す言葉「あがらない」と合わせたという説。

 家の屋根裏と梁(はり)の間にたてる短い柱のことを「うだつ」といい、上下の柱で押さえつけられている様子から「うだつがあがらない」という言葉が生まれたという説。

 掘り井戸の周りを石で積み上げるとき、一番下に組む木枠のことを「うだつ」といい、永久に表に出ることがないことから「うだつがあがらない」という言葉が生まれたという説。 
ついていない、しょぼくれている、という暗いイメージを持つ人に対して使われることが多い言葉です。
一生懸命明るく頑張っている人や、将来性のある人には使われません。
かなりマイナスの印象が強い言葉です。

 マイナス、といえば・・・

  マイナスドライバーとプラスドライバーは、どちらが先にできたかご存知ですか?
  テレビ番組で見たのですが、人間には基本的にマイナスドライバーしか必要ないとのことです。
  力が入りやすいし単純な構造だからです。
  プラスドライバーというのは仕事が機械化され、
  オートメーション化していく過程で生まれたデザインだということです。
  自動化された機械にとっては、マイナスよりプラスの方がずっと都合がいい。
  回転の中心が決まりやすく対応しやすいからです。

  確かにマイナスドライバーの時には中心がずれて、回しにくい時があります。
  「じゃ、私は不器用だから、回しやすいプラスの方がいいのか」というと、
  そういう人に限って今度はネジ山をつぶしてしまうんでしょうね。
  マイナスは何とかなっても、プラスでネジ山をつぶすと、ジ・エンドです(笑)。