こじつける
無理に理由をつけたり、つじつまを合わせて押しつけること。無理に関係づけること。
 話に「故事(古事)をつける」が語源。
知識や学問は人の生き方の「道しるべ」となるもの。
この場合は、何か都合の悪いことを説明するのに、なんだかんだと「昔の教え」を使って
他人を言いくるめることに使われたのがもともとの意味でしょう。
真実を探求する学問であっても、使いようによっては悪用できるということですね。

 昔の教え、といえば・・・

  ある日、私の母が「いいものを拾ってきた!」と帰宅しました。
  手にしているのは「へびの抜け殻(ぬけがら)」。

  「へびの衣脱ぐを見れば福あり」とか
  「へびの抜け殻を財布に入れるとお金が貯まる」とか
  「へびの抜け殻をタンスにいれておけば衣服に困らない」とか
  「へびの抜け殻を懐(ふところ)に入れると宝くじが当たる」とか・・・。
  「教え」と言うより、いわゆる俗信はたくさんあります。

  子ども心に「そんなにもいいこと尽くめなのか。」と感心したものです。
  その後、家族でそのへびの皮を細かく切って、
  みんなの財布はもちろん、タンス、靴箱?、そして筆箱???
  母が言うには「かしこくなるかもしれないよ」・・ほんまかいな・・

  私は、母が銀行の通帳にまで、はさんでいるのを見ました。
  そして、「もっと大きいのをはさめておこう・・」とつぶやいたのも聞きました(笑)