げんこつ(拳骨)
5本の指を固く握ったこぶし。またはこぶしで頭を軽く叩く動作。
語源  
漢字の『拳骨』はあて字です。元々は拳(こぶし)のことを「拳子」(けんこ)と呼んだのがはじまり。「〜子」は「雪ん子」「棒ッ子」「売れっ子」などと使われる接尾語で、子供とか女の子という意味ではなく、物や人に対する親しみをこめた呼びかけの表現です。拳は固く握りしめるので、「拳固」という漢字があてられるようになり、さらに、殴るという動作を言うようになるにつれ、荒々しさには濁った表現がぴったりくるので「けんこ→げんこ」の発音になっていったと思われます。

「げんこ」(今でもそう呼ばれている地方はいっぱいあります)で殴ることを「拳固殴ち(げんこうち)」といい、それが「げんこうち→げんこち→げんこつ」と変化しました。その「コツ」という発音に「骨」をあてたのが「拳骨」です。





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