漢字のことをなぜ漢字と呼ぶの?
中国(正式には中華人民共和国)は、広大な領土とたくさんの人口を抱えている多種族多言語国家です。

 呼び名については【漢字】=漢の字ですから、「中国は昔、漢という国名だったので、その漢の国から伝わった文字だから漢字と呼ばれるようになった」と考えている人もいますが、それはどうも間違いのようです。

 現在の中国中央部にある河南省を中心とした地域は中原と呼ばれ、そこに住んでいた民族のことを漢族と呼んでいます。今では、中国人の90パーセント以上は漢族です。その漢族が使っていた言語を「漢語」といい、漢語を表記するための文字のことを「漢字」と呼んでいます。

 つまり、日本人が「漢字」と名づけたわけではないのです。

 「漢語」はかなり古くから存在していた言語だということがわかっており、日本に入ってくる頃には、かなり完成度の高い文字としてかなり整えられていたようです。

フッタ
漢字の成り立ちあははっホームページ