●丁寧語(ていねいご)

文字通り言葉や文章を丁寧に表現する言葉遣いです。

丁寧語も、もちろん敬語のひとつです。
ただ、「こちら側」「相手側」というような意識で使われるのではなく、
あくまでも話し手(書き手)が客観的立場に立って
柔らかく敬意を表するための言葉です。

●「このバスの次の停車は、大仏殿前でございます

という表現は、主体であるバスや大仏殿に敬意をしめしているわけではありません。
乗客に対して丁寧に言っているだけです。
丁寧語の基本は「です」「ます」、そして「ございます」です。
謙譲語・謙遜語の「まいる」なども丁寧語としても使われます。

●「空が明るくなってまいりました。」

などです。
敬語は人間関係で用いられる敬意表現であって、
対人以外には使わない
という原則で考えると、事物、自然、動物などに使われる敬意表現は
単なる丁寧語であると考えることもできます。

●「近鉄では”あおぞら号”と申す団体列車が走っていますが・・・」

の場合の「申す」も丁寧語として理解できます。