故事成語

臨機応変
 南北朝時代に梁という国がありました。領内では内乱が多く諸外国からの侵略もあり、大変な状況が続いていました。梁の国の王家の一員だった蕭明(しょうめい)は、王から絶大なる信頼を受けていました。
 ある時、蕭明が軍隊を率いて敵を取り囲んだことがありました。一気に取り囲んだ後、蕭明は何の動きも見せませんでした。部下たちがあれこれと知恵を出しあって敵を攻略しようと策を練って提案するのですが、蕭明はそのたびに「私は自分自身で機(=事態)に臨み、その変化に応じて相手を制することにしているのだ。余計なことは言わないでくれ。」と怒ったということです。

   
■ 時と場合に応じて適切な対応をすること

<例> 想定していないことがあった場合は、それぞれの現場で臨機応変に対応してください。
※原話のままでは「臨機制変」が正しい表記となりますが、のちのち応変に変化したようです。