(あおい) :アオイ科 

万葉名 (あふひ)


梨(なし)棗(なつめ) 黍(きみ)に粟つぎ 
はう葛の 
後も逢はむと 葵(あふひ)花咲く

万葉集 16-3834

なしの後になつめが実り、きみの次に粟が実るように、君に逢っていたい。葛のつるが這いながらいったん別れても後にまた逢うように、葵の花が咲きましたよ。 逢いたい気持ちを恋人に知恵をしぼって伝える恋文。

 


 

 


園芸種の立葵          ゼニ葵


 


 


葵は冬あおいかと言われている。海岸に昔日本に渡来した帰化植物として残っているにすぎない。
1年草で秋から早春まで白や淡紅色の小さな花をつける。あふひは日に向かうの意味。


 


2004.3.13冬葵 春日大社神苑 

冬葵