梧 桐 (あおきり) : アオギリ科


梧桐の日本琴一面。この琴 
夢に娘子になりて曰く

如何にあらむ 日の時にかも 
声知らむ 人の膝の上 わが枕かむ

万葉集 5-810 大伴旅人

大伴旅人が藤原房前にだした手紙。 「日本琴の一面をお贈りします。この琴が乙女になって夢に現れて 君子のお傍にお使えしたいと申しまして・・・」
旅人自身の大宰府から奈良の都への帰心を訴えたと考えられている。

 


 

 


あおきりはアオキリ科の落葉高木で桐とは別種。幹が青く、葉が桐に似ているための命名。夏、黄白色の小さな花が咲く。 果実はエンドウのさやを開いたような舟形。街路樹に用いられる。

 

 


奈良女子大学 2004.10.15