てふ ・ 蝶


蝶は万葉集の歌には登場しませんが、歌の序に2回でてきます。

  
紅しじみとオレガノ                  青あげは

鶯の 鳴き散らすらむ 春の花 いつしか君と 手折りかざさむ

大伴池主の大伴家持への返書 万葉集 17-3966

 
さなぎから孵ったばかりのあげは蝶。だんだん羽がひらいていきます。
脱いださなぎの殻がみえますか?

忽ちに芳音(ほういん)をかたじけなくし ・・・・・

・・・・ 春は楽しむべし。暮春の風景は最もあわれむべし。

紅桃は灼灼(しゃくしゃく)にして

戯蝶花をめぐりて舞ひ、翠柳はいいにして ・・・・

 
   岩しょうぶ・ちん車とこひょう紋      岩しょうぶ・われもこうと紅ひかげ 立山にて