元興寺の僧の歌


元興寺の僧(ほうし)のみづから嘆ける歌一首

旋頭歌(577・577)

白珠は 人に知らえず 知らずともよし 知らずとも われし知れらば 知らずともよし

万葉集 元興寺の僧 6-1018

真珠の真価は人には知られない。たとえ人に知られなくとも自分が知っていれば知られなくとよい。

 
元興寺塔跡            地蔵さんとはるしゃ菊

元興寺の前身は法興寺(飛鳥寺、588年)で、718年に平城京に移され元興寺と改められる。
広大な寺域は今では元興寺極楽坊と17の礎石の残る塔の後が残されるのみ。

 

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