母元明女帝の後を継いで715年に即位。律令を制定し日本書記を奏上させている。
元正天皇陵(奈保山西陵) せいたかあわだち草とすすき
あしひきの 山行きしかば 山ひとの 朕(われ)に得しめし 山づとこそこれ元正女帝 万葉集 20-4293
あしひきの 山に行きけむ 山ひとの 心も知らず 山びとや誰
舎人親王 万葉集 20-4294
元正女帝が山村に出ましし時の歌2首。
「山村にでかけると、山人がこんなお土産をくれましたけれど」と詠みかけられると、
「山に行った山人の心を知りません。山人というのはいったい誰ですか」と舎人親王が唱和します。
橘は 実さえ花さえ その葉さえ 枝に霜降れど いや常葉(とこは)の木
元正女帝 万葉集 6-1009