母子草(ははこぐさ) : キク科

万葉名 
和草(にこぐさ) 

葦垣の 中のにこ草 にこよかに 
われと笑まして 人に知らゆな

万葉集 11-2762

葦垣の中に生えたにこ草のように、にこやかに私に笑ってくれたあなた。人に知られないようになさいよ。


春の野原。ははこぐさ。きうり草も見える。茎も葉も和毛(にこげ)のような白い毛におおわれている。

 

春の七草の御行(ごぎょう)は本種。
日本各地の道端、畑、荒地にはえる越年草。若い草を食べ、また餅にいれてつく。

 




平城宮跡 2005.5.15