山黄櫨やまはぜ) : ウルシ科

万葉名 
櫨(はじ) 

ひさかたの 天の戸開き 高千穂の 嶽に天降りし 皇祖(すめろぎ)の 神の御代より 

櫨弓(はじゆみ)を 手握り持たし  ・・・・・

万葉集 大伴家持 20-4465

わが大伴氏は皇祖の御代より櫨弓を手に持って仕えてきた。
・・・・かりそめにも大伴の名を絶ってはならない・・よ。
大伴一族の太夫達を諭す歌。


叡福寺 

推古天皇皇太子聖徳太子磯長陵

うるし科の落葉小高木。初夏黄緑色の小さい花をつける。種から蝋を採り、樹皮は染料にもつかわれた。
秋の紅葉が見事ではぜ紅葉の言葉がある。古代は弓の材料に用いられた。



 


叡福寺 櫨の紅葉


2004.4.25 春日大社神苑