檜 ・ ひのき


本州から九州にかけて生える常緑高木。檜は古代の代表的な神聖な木。ひはひのきが略されたもので、「火の木」の意味。 樹皮は桧皮といい屋根を葺く材料。

鳴神の 音のみ聞きし 巻向の 檜原の山を 今日見つるかも

万葉集 7-1092

雷のように耳にだけやかましく聞いていた巻向山の檜原の山を、今日見ることができたなあ。

 

三諸つく 三輪山見れば 隠口の 初瀬の檜原 思ほゆるかも

万葉集 7-1095

神のいます三輪山を見ると、さらに奥のこもりくの初瀬の檜原がしのばれることだ。