鳴神の 音のみ聞きし 巻向の 檜原の山を 今日見つるかも
万葉集 7-1092
雷のように耳にだけやかましく聞いていた巻向山の檜原の山を、今日見ることができたなあ。
三諸つく 三輪山見れば 隠口の 初瀬の檜原 思ほゆるかも
万葉集 7-1095
神のいます三輪山を見ると、さらに奥のこもりくの初瀬の檜原がしのばれることだ。