菱 (ひし) : アカバナ科

君がため 浮沼の池の 菱採ると わが染めし袖 濡れにけるかも

万葉集 柿本人麿歌集 7-1249


池や沼の水面に群生する一年草で夏に白い小さい4弁の花が咲く。茎が水中にのび、各節から細かい根を出してふえる。 茎の中ほどがふくらんでスポンジ状になり、浮き袋の働きをする。 実は栗のような味でおいしい。菱形は菱の葉の形からきたという。




春日大社神苑