沢ひよどり :  キク科 

万葉名 沢蘭 (さ はあららぎ)
 


天皇(孝謙天皇)と大后(光明皇大后)と共に大納言藤原の家にいでます日に、黄葉せる沢蘭(さわあららぎ) 一株を抜き取りて、 内待に持たしめ、大納言藤原卿(仲麻呂)と陪従の大夫等とに賜う御歌

この里は 継ぎて霜や置く 
夏の野に 
わが見し草は 黄葉たりけり

万葉集 孝謙天皇 19-4268

 


 


沢蘭(さわあららぎ)は沢ヒヨドリの古名で日当たりのよい湿地に生える多年草。沢に生える藤ばかまの意味。

 


沢ひよどり 奈良福住湿原 2007.10.19

 
ヒヨドリ花 
浄瑠璃寺