大藺草 (おおいぐさ) : カヤツリグサ科

万葉名 
於保為具左 (おほゐぐさ

上野の 伊奈良の沼の 大ゐ草 よそに見しよは 今こそまされ

万葉集 14-3417

上野(かみつけ、今の群馬県)の、伊奈良の沼に生えているおおゐ草のように、
あなたのことは遠くから見ていた時よりも、近く知り合った今のほうが、いっそう恋しく思われます。
 

 

 

 
春日大社神苑にて

太ゐ。池や沼に群生する多年草。草丈2mほどにもなり、「おおゐ」や「ふとゐ」の和名は、茎が丸くて太いことによる。 万葉時代はむしろの材料としてつかわれていたらしい。

 

 

 


磐之媛命陵