夕されば 小倉の山に 鳴く鹿は 今宵は鳴かず い寝にけらしも
舒明(じょめい)天皇 万葉集 8-1511
夕方になると小倉の山に鳴く鹿は今夜は鳴かない。寝てしまったのだろうか。 毎日鹿に心を寄せていることが読み取れ、秋の夜の静寂が伝わってくる。
小倉の山(外鎌山)
「忍坂(おさか)の山」と歌われた外鎌山(292m)の南ふもとに舒明(じょめい)天皇陵がある。 小倉の山は外鎌山と考えられている。万葉集第8巻秋の雑歌の巻頭歌。
舒明天皇陵