青根が峰を主峰とする吉野の山々に降る雨は、北に流れ集まって象谷となり吉野川に流れ込む。 万葉の香り高い象の小川のほとりに鎮まる桜木神社は天武天皇をお祀りしている。 象山は吉野の宮(宮滝)の対岸、象谷入り口の山。桜木神社に象山を詠んだ歌碑がある。 み吉野の 象山の際の 木末(こぬれ)には ここだもさわく 鳥の声かも 万葉集 山部赤人 6−924 吉野の象山のあたりの梢には 木末(こぬれ)には、沢山さえずりあう鳥の声が聞こえるよ