(こけ
)  : せん苔類

万葉名 苔 (こけ
) 
 


妹が名は 千代に流れむ 
姫島の 小松が末(うれ)に 
苔むすまでに

万葉集 河辺宮人 2-228

おとめの名は千代に伝えられるだろう。この姫島の小松が老樹になり、苔のむすまでに。

み吉野の 青根が峰の 
苔むしろ 誰か織りけむ 
経緯(たてぬき)なしに

万葉集 7-1120

吉野の青根が峰の苔は青々と美しい。苔のむしろのようだ。
誰が織ったのだろう。縦糸横糸の区別もなく。


 


古木や岩石、湿地にはえ、胞子でふえる。時には緑の絨毯のように地面をおおう。