紅花(べにばな) : キク科

万葉名 
紅・呉藍 (くれなゐ)

(よそ)のみに 見つつ恋ひせむ 紅(くれない)の 
末摘花の 色に出ずとも

万葉集 10-1993

片思いの歌。遠くから見て恋慕っているだけで幸せです。紅の花のように色には出なくても。

 

 

 
 

きく科の1年草。紅花(べにばな)。葉のふちに鋭い刺がある。
アザミに似た花は咲き始めは黄橙、終わりは濃い朱色になる。
染料や化粧料、薬用や食料に用いられてきた。