(くり)  : ブナ科

万葉名 
栗・久利 (くり)
 


子らを思べる歌1首

瓜食めば 子ども思ほゆ 
栗食めば まして思はゆ
何処より 来たりしものぞ 
まなかひ(眼交)に もとな懸りて 安眠し寝さぬ

万葉集 山上憶良 5-802

子どもの好物としてまっか瓜とともに歌われている。

(しろげね)も 金(くがね)も玉も 何せむに 勝れる宝 
子にしかめやも

万葉集 山上憶良 5-803

 

 
 


山野に自生する落葉高木。初夏に薄黄色の花穂をたらす。実は縄文時代からの食料。