松 ・ 有間皇子


磐代(いわしろ)の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば またかへり見む

万葉集 有間皇子 1-141

磐代の浜の松が枝を、こうして結んで行くけれど、この命が無事であったならば
帰りにまたこの松を見よう。


                  松に結んだおみくじ 東大寺大仏殿

有間皇子は孝徳天皇の子で19才。謀反を起こしたとして、中大兄皇子(天智天皇)に紀州の湯崎温泉に呼び出されます。すでに死を覚悟しています。帰りに藤白坂で処刑されました。