真弓(まゆみ) :   ニシキギ科 

万葉名 真弓(まゆみ)
 


みこも刈る 信濃の真弓
我が引かば 貴人(うまひと)
さびて いなと言はむかも

久米禅師 万葉集 2-96

みこも刈る 信濃の真弓 
引かずして 強ひさるわざを 
知ると言はなくに

石川郎女 万葉集 2-97

久米禅師が石川郎女にプロポーズし、郎女は弓を
引きもしないでと返している。

南淵の 細川山に 立つ真弓 
弓束巻くまで 人に知らえじ

万葉集 7-1330

弓を引くは相手の気持ちを引く、相逢うということか。


 


真弓は昔弓を作る材料であった。山野に生えるニシキギ科の落葉低木で、晩秋に紅い実となる。


春日大社神苑

高見山山頂真弓