紅葉・かえで : カエデ科

万葉名 蛙手(かへるで)
 

雁がねの 寒く鳴きしゆ 
春日なる 
御笠の山は 色づきにけり

万葉集 10-2212

秋山に 落つる黄葉 しましくはな散り乱ひそ 妹があたり見む

柿本人麻呂 万葉集 1-137

我がやどに もみつかへるで 
見るごとに 
妹をかけつつ 恋ひぬ日はなし

大伴田村大嬢 万葉集 8-1623

紅葉


 

 

 

カエデは蛙の手で葉の形が蛙に似ているからの名。万葉人はカエデの秋の紅葉を愛でたのであろう。



紅葉

色づき始め

奈良公園紅葉