なよ竹はなよなよした竹。めだけとも。山野や川岸で見られる常緑の竹で、地下茎で増えて藪をつくる。
春日大社神苑 2004.3.14
秋山の したへる妹 なよ竹の 子らは いかさまに 思ひおれかたく縄の 長き命を 露こそは 朝におきて 夕は 消ゆと言えへ
霧こそは 夕に立ちて 朝は 失すと言へ
・・・・・・・
万葉集 柿本朝臣人麿 2-217
秋山の美しく色づくような妻、なやなよとしなやかな竹のような子はどのように思ったのだろうか、たくの縄のように長く続く命であるのに、露なら朝置いて夕方には消えると言うし、
霧なら夕に立って朝には消えるというが、・・・・ 宮女の死に際しての鎮魂挽歌