川柳 ・ 猫柳 (かわやなぎ)  :  ヤナギ科 

万葉名 川楊 かはやなぎ・かはやぎ)


山の際(ま)に 雪は降りつつ 
しかすがに 
この川柳は 萌えにけるかも

万葉集 春の雑歌 10-1848  
山のあたりに雪は降り続くが、そうは言っても
この川柳は萌え出したことだ。


(あられ)降り 
遠江(とほつあふみ)の あと川柳
刈りぬとも またも生うという 
あと川柳

万葉集 柿本人麿 7-1293

霰が降り、遠江の あと川柳よ、いくら刈ってもまた生えてくるあと川楊よ。



春日大社神苑 2004.3.14 


日本各地の川べりに自生する落葉低木。2-4月伸びた茎にたくさんの花をつける。花は銀ねずみ色でつやつやとした毛があり、猫柳とも呼ばれる。