にわとこ : スイカズラ科

万葉名 山たづやまたづ

 

君が行き 日長くなりぬ 
山たづね 迎えに行かむ 
待ちにか待たむ

磐姫皇后 万葉集 2-85

あなたがお出かけになってから日も長く経った。山たづのように迎えに行こうか。待つにはもう待つまい。

 

 



山野に生える落葉低木。葉が向かい合って生えているので(対生) 「山たづの迎え」と迎えの修飾に使われた。
春早く、新芽とともに五弁の白い花が房状につく。花の粉末は骨折の治療に特効があるので接骨木と呼ばれる。

 

 


2004.4.11 宇陀 森野旧薬園