蘭 (春蘭)



春蘭

天平2年正月13日帥の老(大伴旅人)の宅に集まりて、宴会をひらく。

時に初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉をひらき、

蘭はばい後の香を薫らす。

梅花の花序 万葉集 5-815

 

梅の花 今咲ける如 散り過ぎず わが家の園に ありこせなかも

少弐小野大夫 万葉集 5-816

梅の花は今咲いているように、散りすぎることなく我が家の庭に咲きつづけてほしいよ。