笹百合 (ささゆり) :  ユリ科 

万葉名 百合・由利 (ユリ)


筑波嶺の さ百合の花の 
夜床にも 愛(かな)しけ妹そ 
昼も愛しけ

万葉集 大舎人部千文 20-4369

筑波山の百合のように、夜床でいとおしいあの子は、昼間も本当に可愛かったなあ。
防人として出発した男が、残してきた妻を思慕する歌。





大神(おおみわ)神社 笹百合
昔から大神神社では三笹百合=枝花(さえぐさ)を御神花として、奈良率川神社で百合祭りが行われる。


百合の花は万葉集では11首詠まれている。山野に自生するのは、関東では山百合関西では笹百合が多い。





大和文華館