蜻蛉 ・ あきづ


昆虫のとんぼ、やんま等の総称。小さい昆虫を捕食。群れ飛ぶのは豊作のしるしともいわれた。


高見山山頂にて赤とんぼ群れ飛ぶ

天皇の、香具山に登りて 国見したまう時の御歌

大和には 群山(むらやま)あれど とりよろう 天の香具山

登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は かもめ立ち立つ

うまし国ぞ あきづ島 大和の国は

大和には多くの山があるが、とりわけて立派な天の香具山、

その香具山に登って国見をすると、国土には炊煙が立ち、海原はかもめが翔んでいる。

うつくしい国よ、 あきづ島大和の国は

舒明(じょめい)天皇 万葉集 1-2