万葉名 宇之花・宇野花(うのはな)
佐伯山 卯の花持てる 愛(いと)しきが 手をし取りてば 花は散るとも
万葉集 7-1259
佐伯山で卯の花を持っているあのいとしい 娘。手を取ることだけでもできたら、花は散 っても構わないんだ。
卯の花も いまだ咲かねば ほととぎす 佐保の山辺に 来鳴きとよもす
大伴家持 万葉集 8-1477
春されば 卯の花ぐたし 我が越えし 妹が垣間は 荒れにけるかも
万葉集 10-1899
空木 東大寺境内 2007.6.1
卯の花は万葉集で24種詠まれている。 卯の花は空木に咲く花であるが、うつぎという言葉は万葉集では見られない。
姫空木 姫空木 自宅