アジア原産。綿を採るために栽培する一年草。
春日大社神苑にて 綿の花と実貧窮問答の歌
風雑(まじ)へ 雨降る夜の 雨雑へ 雪降る夜は 術もなく 寒くしあれば ・・・・
人並みに 吾も作るを 綿も無き 布肩衣の
海松(みる)のごと わわけさがれる かかふのみ 肩にうちかけ・・・・万葉集 山上憶良 5ー892
風まじりの雨の降る夜、雨混じりの雪の降る夜は、只ただ寒いので・・・・
私だって人並みに田を耕しているのに、綿もはいっていない粗末な衣服の、
海草のように破れぶら下がった、ボロばかりを肩にかけて・・・・
春日大社神苑 2004.9.23