薬師寺・勝間田池


薬師寺は天武天皇が皇后の病気平癒を願って発願された。ところが造営中天皇がなくなり、代わって即位した持統天皇が夫の遺志をついで698年完成。(藤原京の本薬師寺)
平城京遷都にともない718年に今の地に移された。
 

 

西の京駅の南の大池が勝間田の池ではないかと言われる。大池の東方に薬師寺があり、東塔と金色に輝く西塔は大池からみごとに眺められる。 後方には若草山、春日山から大和青垣の山々が連なる。
 

勝間田の 池は我知る 蓮(はちす)なし 然(しか)いふ君が ひげなきがごとし

万葉集 16-3835

勝間田の池は私も知っておりますが、蓮なんてありませんよ。あなたの顔にひげがないように。 新田部親王(天武天皇皇子)が散策から帰ってある女性に蓮の花がとてもきれいだったと伝えたのにこたえて詠んだ歌。