さきくさ(三枝)・やまごぼう


中国原産。有毒植物で、根は薬用・葉は煮て食べられる。山ごぼうの名は根の形による。
三枝は枝が3つに分かれている植物といわれみつまた・沈丁花・三つ葉・碇草などの多くの説がある

春されば まづ三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば 後にも逢はむ な恋ひそ我妹

柿本人麿 万葉集 10-1895

春になると真っ先に咲くさきくさのように無事でいたら、後に逢うこともあろう。恋に苦しまないで我が妹よ。


春日大社神苑


洋種やまごぼう。北米原産。

明治初期に渡来して観賞用に栽培されたが、野生化した。
液果の果汁は鮮やかな赤紫色でインクの代用にもちいた。